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7月5日(金)今日の一言コメント

7月に入った頃から毎日暑い日が続いています。

但し、暑いからと言って揚げ降し作業以外はボケーっとしていられるような優しい会社では無く、相変わらず結構色々な作業が山積みです。

先月から、お客様にハルの塗装の依頼を受けていた艇があるのですが、既に黒色のウレタン塗装がされており、これを剥離した上で薄目のブルーメタリック色での塗装を希望されています。

今回、塗装は小出氏に任せるとして、重曹を使用しての剥離は少し危険を伴う作業でありますので、やはり私がする方が良さそうです。

そんなわけで、久しぶりの重曹ブラストです。

以前からこちらの記事を読んで頂いている方は既にご存知だとは思いますが、塗装した船の塗料をスクレーパーやサンドペーパーで剥がそうとすると途方もない位の時間と労力が掛かるため、非常に高額な作業となる事が多いです。

理論としては、船の表面のゲルコートよりは柔らかく、塗料よりも硬い材料である重曹(と言っても普通のものでは無くブラスト専用品となります。)を高圧で塗料にぶつける事によって塗料のみを剥がし、また高圧の空気と同時に水を当てる事で剥がれた塗料を流し去る為の作業及び道具となります。

但し、今までは基本的に剥がれる事を前提として塗られている船底塗料の剥離にのみ使用してきましたが、今回は遥かに硬い塗料であるウレタン塗料の剥離も兼ねて行いますので、どの位の時間及び重曹を使うのか、不明なままでの作業開始となります。

 

下は当ブログ初公開の重曹ブラスト機材の写真となります。

上写真はブラストマシン本体となります。

これに特殊な形象の先金具がついてそこから圧縮空気と重曹及び水を高圧で塗料を剥がしたい場所にぶつけます。

こちらは高圧の空気を作る為のコンプレッサーです。エアーマンのアフタークーラー付きの21PSの物となりますが、これでももう少し馬力があっても良かったかもと思う事があります。

隣はこれまた高馬力に耐えれるサイズのエアクーラー。

コンプレッサーにアフタークーラーが付いていて更にエアクーラーを挟んでもまだ足りない位に空気を乾燥させていないと重曹がすぐに固まって出口に詰まってしまい、詰まりを取る作業に時間を取られます。

こちら、作業開始前の状態です。

船底に高圧洗浄機を掛けるところから始まります。

取りあえず、1日で何とかなるか・・・という安易な見積りで作業に取り掛かったのですが、その日の夕方最終の写真がこちら。

厚く塗られた船底塗料が思った以上に手強く、夕方日が暮れるまで掛かってもここまでしか進みませんでした。

2日目は昨日の反省もあって、早朝から作業に取り掛かりました。

時間は充分にあったのですが、重曹が当初予定していた数量で足りずに途中で断念。

2日後、重曹が届いて後、半日掛けてやっと作業が完了です。

今回はかつてない程手強い剥離作業でしたが何とかここまで終える事が出来ました。

下は先日お買い上げ頂いた艇の剥離作業時の物です。陸上で水中メガネとシュノーケルで作業していますのでかなり怪しい人物に見えますが、こうしておかないと呼吸が出来ず、また、船から跳ね返った重曹が顔に当たって顔の皮が剥けて結構ひどい事になります。

取りあえず、私の作業はここまで。後は託します。

 

今回は珍しく書きたいネタが多々ありますが、全くネタの無い週もありますので、小出しにして2~3週分引張ります。

先日、ビジターのお客様が船を買って来られ、南海マリーナのクレーンで下架した際の事なのですが、既に何度も来られている業者様が普段と違うトラックで来られており、船を降ろす際に何気に観察してみると実に良い感じに改造されているではないですか。

船の陸送用のトラックは上写真のように荷台に切れ込みを入れ、シャフトやプロペラ、船外機のロワーケースなどを穴から下に出す事で出来るだけ高さが高くならないようにしている物が多くあります。

ただ、ほとんどのトラックは荷台の前方に切れ込みを入れ、下写真のように船首をトラックの後ろ側に向くようにして積み込みます。

今回の車は前方にも南海マリーナのプロフィアと同様の切れ込みが入っていますが、後ろ側には更に大きな・・・前の穴の2倍以上の大きな切れ込みが入っており、強度を損なわないように邪魔になりにくい下の部分にターンバックルで補強を入れています。

また、荷台の後方側へもギリギリまで切断していて、本当に使い勝手が良さそうです。

こうする事で、船の船首側をトラックの前側にしても、後ろにシャフト・プロペラを格納する穴がある為、船の形状によって前後どちらに向けて積むことも可能となります。

こんなのを見せられては、じっとしていられなくなり、早速ボディの架装屋さんにお願いして、入庫の予約を取り、一昨日この写真と共に車を預けて来ました。

出来上がりは、少し先となりますが、また一つ楽しみが増えました。

 

なお、次が今日の最後の話です。

本日、某銀行に勤める大阪のバンドメンバーがマリーナに来店し、私が立て替えていた9月のアイアンメイデンのコンサート及び12月のジューダスプリーストのチケット代を届けに来てくれました。

なんと!さすが銀行員。全て一昨日発行された新紙幣でした。

ちなみに見て直ぐわかる左のホログラム以外にも印刷技術の凄さが判るウンチクを伝授してもらいました。

渋沢栄一の絵の下の【10000】の数字の外枠ですが、肉眼では全く見えないのですが、スマホで撮影して拡大してみると・・・

何と極小の文字で『NIPPONGINKO』 と印刷されています。

今だから珍しいのであって後数日もすればどうでも良いネタとなりそうではあります。

 

それでは、今週末の予報です。

明日・土曜日は1メートルの波予報です。

明日は1日を通して風の穏やかな予報となっています。

 

明後日・日曜日も現時点では1メートルの波予報です。

日曜日に関しても土曜日と同様に波・風共に穏やかな良い天気になりそうです。

 

今週末は土日両日共に広い範囲で波・風両方穏やかなようで、このところ滅多に無い事ですが、今日も含めて3日連続で1メートルの波予報となっています。

但し、良い事ばかりでは無いようで・・・明日は予想最高気温が35℃、明後日にしても34℃となっていますので、いわゆる危険な暑さとなりそうです。

出航予定のお客様は熱中症対策として、普段より多い目の飲み物を持った上で出航して下さい。

 

今週末も天候の良し悪しに関わらず、土日両日共に早朝よりマリーナを開店しております。

皆様のお越しをお待ちしておりますm(_ _)m

 

 

出航判断の参考に下記リンク先をご利用ください。

GPV気象予報

ウインディドットコム

気象庁 和歌山県の天気予報

ヤフー天気予報和歌山県北部

バイオウェザー週間気圧配置図

和歌山県付近の風情報

 

 

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