9月9日(金)今日の一言コメント
今週の平日は週初めに近づいてきた台風11号の影響もあって出航されたお客様は限定的でした。
そんなわけで少し暇がありましたので、水曜日の朝から運転の練習も兼ねて大型トラックに乗って中型トラックでは運べない超幅広の大型船台を和歌山マリーナに引き揚げに行ってきました。
トラックの横幅が2.5mと普通車より広い事に関しては20代前半からランクル80に乗っており、毎朝保冷車のトラックで市場に行っていたことから左程違和感はありませんが、長さが12m程あるのには 少し神経を使います。
リアタイアの後ろのオーバーハングが長い事から急なハンドルを切ると曲がろうとする方向の反対側に最大1m程度後ろの角がでますので、常にバックミラーでどのくらい出ているか、隣に車が近寄っていないか等を確認しながら慎重に運転します。
慣れれば感覚で走れるのでしょうが、それまでの間は少し慎重すぎる位で丁度いいかもしれません。
何とか和歌山マリーナに着いて、船を吊るための枠を使ってユニックで積込します。荷台が8.5mあるので、大型船台ともう1台小型船台も積んで帰って来れました。
ただ、よほど余裕が無かったのか、写真を撮るのを忘れていましたので、陸送デビューの今回は文章のみとなります。
和歌山マリーナの管理は9月末までですので、ここから先、9月中に何往復もするでしょうから大型トラックに慣れるための良い練習期間になりそうです。
なお、今回は船の艤装でそれまで全く興味の無かったエアコンについて調べてみましたので少しだけ書きます。
私自身これまで販売用在庫艇も含めてエアコンの付いた船は所有したことがありません。釣りは外でするものだから、暑い寒いは当たり前という感覚でしたので興味すらありませんでした。
マリンエアコンとは家庭用エアコンのように室外機を置かない代わりにポンプで海水を汲み上げて、室内の空気を海水で冷やして温まった海水を放出するエアコン本体が室外機の役目も兼ねた構造となっている為、外見上はエアコンが搭載されているかどうかも判らない位見た目がスマートな物となっています。
但し、マリンエアコンは基本的にはオナンやノーザンライツの本格的なマリン用発電機の4kw以上のもので駆動する必要がある為、今まではどちらかと言えば大型高級艇のみに許されたオプションという印象でした。
確かにエアコンを付ければ行き帰りは快適だろうとは想像はできますが、マリンエアコンを駆動するためのマリン用発電機の本体で300万円程度する事、更にワイズギアカタログのエアコンを見てもドメティックのエアコンでほぼ110万円程度していることから取付費も含めるとすごい金額になってしまいます。
エアコンのメーカー純正オプションを調べてみても例えばEX28Cで陸電装置・充電器・バッテリー・エアコンのセットで288万円(税込・定価ベース)とちょっとした車1台分程度の価格となる事から中々選択しにくいオプションとなります。
また、小型~中型艇の場合、主機前駆動方式のエアコンを採用しているものは、船のエンジンを掛けていないとエアコンを動作させられず、サブバッテリーをインバーターで100vに変換してエアコンを駆動しているものは、エアコン用にかなり大容量のバッテリーを確保しないと数時間も経たないうちにバッテリーが空になってしまう事など、問題も色々あり、今まではほぼお客様に勧める事もありませんでした。
ただ、最近はエアコンの搭載を望むお客様が多くおられるため、オナンやノーザンライツの本格的なマリン用発電機を積めない小型艇でのエアコンシステムについて少し真剣に考えてみます。
候補は
①インバーターで駆動するマリンエアコン
長崎のタートルマリンさんのカタログに載っているバッテリー4個以上で駆動する115vのマリンエアコン
こちらは本格的なマリンエアコンですが、12000BTUのものに起動補助装置が付いており、バッテリー4個以上で駆動できるとか。
ニュージャパンマリンの船外機艇にも搭載されているようで、非常に興味あります。
②空冷インバーター発電機で駆動する家庭用エアコン
ホンダEU18i程度の能力があれば、家庭用のエアコンが駆動できそうですので、船内に家庭用エアコン2.2kwを付けてみる方法。
こちらは室外機が外からも見えてしまう為、若干不格好とはなりますが、マリンエアコンのように海上で無いと掛けれないと言うことも無くマリーナ陸上の船台の上でも駆動可能。
陸上ではコンセントから電源を取って駆動、海上では空冷発電機で駆動という事も可能です。発電機の音が気にはなりますが、下の動画のようにかなりの消音効果がある防音ボックスも市販されていますので、ストレスなく使用できるかと思われます。
但し、キャビンの外に発電機と室外機を設置するスペースの確保が必要となりますので、かなり邪魔になり、また見た目のスマートさを重視される方にはお勧めしにくい組合せとなります。
③EcoFlow Wave ポータブルクーラー
最近エコフローから発売されたポータブルクーラーです。
バッテリー付きで税込275,000円と少し値は張りますが、テントや車中泊用に開発されたもので、基本工事不要、ボートだけでなくどこにでも持ち運びできるのが強みです。
これで効いてくれれば最高なのですが、4000BTUと能力的には上2つに劣るようです。ちなみに家庭用エアコン2.2kw=7500BTU程度らしいです。
現在は脳内イメージにて比較しているのみですが、その内自社艇を使っていずれかを取付けて効き目を試してみたいと画策しています。
楽しみにお待ちください。
それでは、今週末の予報です。
今週末は久しぶりに土・日両日共に風の穏やかな良い天気が期待できそうです。
南海上には台風がありますが、かなり遠く離れているため、ほぼ影響も無さそうです。
今週末も土日両日共に早朝よりマリーナを開店しております。
皆様のお越しをお待ちしておりますm(_ _)m
出航判断の参考に下記リンク先をご利用ください。